車検を受ける際、利用できる場所は大きく分けて5つあります。それは、ディーラー、民間整備工場、車検専門店、カー用品店、そしてガソリンスタンドです。これから、それぞれの特徴について詳しくご説明します。
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1. ディーラー
自動車メーカーの正規ディーラーには、多くの場合、車検をその場で実施できる車検ラインを備えた指定工場があります。ディーラーは自社メーカーの車について他の業者よりも豊富な知識と情報を持ち、技術レベルも高く維持しています。また、サービスの質が全国で統一されているため、どこでも一定の整備を受けることができます。ディーラー車検は、料金よりも整備やサービスの質を重視する方に向いています。純正部品やメーカー指定の部品が使用されるため、料金は高めになりますが、信頼性と安心感が得られます。ディーラー車検の料金相場は、法定費用に加えて約4万円から10万円以上、所要時間は1日から3日程度です。
2. 民間の整備工場
街中に点在する民間整備工場は、家族経営の小規模な工場から、多くの整備士を抱える大規模な工場までさまざまです。一般的に、ディーラーよりも車検料金が安いですが、ディーラーと提携している工場もあり、ベテランの整備士がしっかりと点検整備を行う工場も多くあります。ただし、工場によっては技術力や設備に差があることもあります。民間整備工場での車検は、普段からその工場にメンテナンスを依頼している方や、信頼できる工場を知っている方に特におすすめです。料金相場は、法定費用に加えて約2.5万円から8万円程度で、所要時間は1日から3日程度です。また、指定工場であれば即日車検も可能です。
3. 車検専門店
車検専門店は、車検と関連する整備に特化しており、効率的な作業とコスト削減を実現しています。そのため、ディーラーよりも車検料金がリーズナブルで、短時間で作業を終わらせる「スピード車検」を提供している店舗も多数あります。また、整備項目がメニュー化されているため、料金が分かりやすいのも魅力です。ただし、車検以外の整備や点検には弱い場合があり、対応が難しいこともあります。車検専門店での車検の料金相場は、法定費用に加えて約2.5万円から8万円程度で、所要時間は30分から1日程度です。
4. カー用品店
カー用品店でも車検を受けることができ、汎用部品を豊富に揃えているため、幅広い車種に対応可能です。また、改造車でもその場でパーツを交換し、車検に通すことができます。普段からカー用品店を利用している方にとっては、気軽に訪れやすいのもメリットです。ただし、店舗によっては車検関連の技術や経験に差があり、安心して依頼できる店舗が限られることもあります。カー用品店での車検の料金相場は、法定費用に加えて約2万円から6万円程度で、所要時間は1時間から1日程度です。
5. ガソリンスタンド
ガソリンスタンドは、日常的に利用する身近な場所であり、手軽に車検を依頼できるのが魅力です。特に、早朝や深夜に車検の申し込みをしたい方には便利です。ただし、ガソリンスタンド自体に指定工場を併設していることは少なく、車検は民間車検場に委託されることが多いため、時間がかかることや整備内容に不安が残る場合があります。ガソリンスタンドでの車検の料金相場は、法定費用に加えて約2万円から6万円程度で、所要時間は3時間から3日程度です。
6. ユーザー車検
上記の業者に依頼せず、自分で車検場に車を持ち込んで車検を実施する「ユーザー車検」もあります。ユーザー車検では、業者に支払う「車検基本料」が不要なため、車検費用を大幅に節約できます。必要書類を準備し、事前に運輸支局や軽自動車検査協会で予約を行います。ユーザー車検のメリットは、費用を抑えられる点ですが、すべての手続きを自分で行う必要があり、車に関する知識や整備技術が求められます。また、安全面での不安が残るため、車検後に整備業者に点検を依頼することが推奨されます。
7. カーリースと車検
カーリースを利用している場合、月々のリース料金に車検費用や維持費が含まれていることが多く、指定された工場で車検を受ける必要があります。他の業者や工場に依頼すると、車検費用が自己負担になることがあるため注意が必要です。カーリースは、車検業者選びの手間が省け、車検費用の心配が不要な点で利便性が高いといえます。
8. 賢い選択肢としてのカーリース
車の購入方法は多様化しており、カーリースもその一つです。カーリースでは、ローン購入とは異なり、毎月の支払いに加えて税金や車検などの追加費用が発生しないため、家計管理がしやすくなります。車の購入手続きや自動車税の支払いをリース会社に任せられるため、手間も省けます。カーリースは、車の所有を考える際の賢い選択肢となり得ます。
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